1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19入院患者5700例の特徴と転帰、米NY市と近郊

COVID-19入院患者5700例の特徴と転帰、米NY市と近郊

2020年4月25日  専門誌ピックアップ

米ニューヨーク市とその近郊の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の医療記録から特徴や併存疾患、転帰を検討。2020年3月1日から4月4日までにニューヨーク市、ロングアイランドおよびウェストチェスター郡の医療機関12施設に入院したCOVID-19患者の連続症例5700例を対象とした。 対象患者の年齢中央値は63歳(IQR 52-75歳、範囲0-107歳)、39.7%が女性だった。最も頻度の高い基礎疾患は、高血圧(56.6%)、肥満(41.7%)、糖尿病(33.8%)だった。トリアージの際、患者の30.7%に発熱があり、17.3%が呼吸数24回/分、27.8%に酸素需要があった。呼吸器ウイルスの共感染率は2.1%だった。 対象期間中に退院または死亡した2634例の転帰を評価した。入院時、14.2%[年齢中央値68歳(IQR 56-78、範囲0-107)、33.5%が女性]が集中治療室(ICU)管理となり機械的換気を実施し、3.2%に腎代替療法を実施、21%が死亡した。機械的換気を要した患者の死亡率は全体で88.1%、18-65歳の患者と65歳超の患者の死亡率はそれぞれ76...