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COVID-19小児のCT所見、気管支周囲の病変が特徴

2020年4月25日  専門誌ピックアップ

中国・広東省広州市の医療機関4施設で、2020年1月25日から2月15日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断を受けた連続症例61例を対象に、小児例(18歳未満)と成人例(18歳以上)で臨床症状とCT画像所見を比較した。 対象患者の年齢は平均39.9±23.9歳で、18歳未満が14例(2カ月齢-10歳、平均4.7±3.4歳)、18歳以上が47例(20-81歳、平均50.34±16.00歳)だった。小児群と成人群ともに有意な性差はなかった(P=0.871)。小児例群は成人例群よりも発熱が少なかった(42.9% vs. 83%、P=0.008)。両群の白血球減少、リンパ球減少、C反応性蛋白増加の割合に差はなかった(P>0.05)。 重症度の内訳は、成人例で軽症例8.5%、典型例83%、重症例8.5%、小児例で50%、50%、0%だった。小児例の重症度は成人例よりも軽度だった(P=0.001)。成人例、小児例いずれにも死亡例はなかった。 小児例は成人例よりもCT異常所見率が低かった(50% vs. 91.5%、P=0.004)。成人例、小児例ともに両肺の陰影が主な特徴だった(...