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鋸歯状ポリープの大腸がんリスク、検査3年後に増加

2020年4月27日  専門誌ピックアップ

2006-16年の大腸内視鏡検査施行患者23万3393例を対象に、鋸歯状ポリープ(SP)既往患者での大腸がん(CRC)リスクを後ろ向きコホート研究で検討した。445例がCRCを発症した。 その結果、10年時の1000人年当たり累積CRC発症率はポリープなし群4.7(95%CI 4.0-5)、近位の小SP群14.8(同9.0-24.3)、近位の大SP群30.2(同13.2-68.4)、遠位SP群5.9(同3.6-9.5)だった。SP患者のCRCリスクは大腸内視鏡検査後3年時までは増加しなかった(近位の小SP群のハザード比2.6、95%CI 1.7-3.9、近位の大SP群の同8.0、3.6 -16.1)。腺腫の同時併存でCRCリスクが増加した(腺腫併存の近位の小SP群のハザード比4.0、95%CI 3.0-5.5、腺腫併存の近位の大SP群の同2.4、1.7-3.4)。 ...