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発症時刻不明脳卒中にrt-PAの安全性、国内でも確認

2020年4月27日  専門誌ピックアップ

日本で発症時刻不明の虚血性脳卒中患者131例を対象に、アルテプラーゼ(rt-PA)0.6mg/kgによる血栓溶解療法の有効性と安全性を医師主導多施設共同無作為化比較試験で標準治療と比較。主要評価項目を転帰良好(修正ランキンスケール0-1)とした(THAWS試験)。 WAKE-UP試験の肯定的な結果を受けて本試験は新規症例登録を早期終了した。良好な転帰は、アルテプラーゼと標準治療群(47.1% vs. 48.3%、相対リスク0.97、95%CI 0.68-1.41、P=0.892)で同等だった。また22-36時間以内の症候性の頭蓋内出血は、それぞれ71例中1例、60例中0例で発症し(相対リスク∞、0.06-∞、P>0.999)、90日時点の死亡は、2例と2例で同等だった(同0.85、0.06-12.58、P>0.999)。 ...