1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 武漢の眼科医COVID-19罹患に睡眠不足、PPE不足も影響か

武漢の眼科医COVID-19罹患に睡眠不足、PPE不足も影響か

2020年4月27日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した眼科医療従事者の特徴を横断的症例対象研究で検討。COVID-19集団発生後、患者を診療した眼科医、看護師、技師がアンケート調査に参加し、COVID-19の診断を受けた眼科医療従事者を症例群、COVID-19確定例が出た眼科から無作為に選んだ96例を対照群とした。 2月29日までに、10施設の眼科医14人、眼科専門看護師12人、眼科技師2人の計28人が、呼吸器症状を伴うCOVID-19に罹患した(データ収集期間中に死亡した1例と挿管中だった1例以外は本人が回答)。8例(28.5%)が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を来し、3例が死亡した。死亡した3例は、同じ医療機関に勤務する眼科医だった。COVID-19流行初期の武漢市ではRT-PCR検査の陽性率がいくぶん低かったため、COVID-19診断確定に血清抗体検査を併用した。血清抗体検査の結果が出るまでに死亡した2例以外は、RT-PCR検査で新型コロナウイルス抗体陰性だった。家族内に感染者がいたのはわずか5例(17.9%)だった。 武漢市の都市封鎖措置から2週間後の2...