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COVID-19軽症患者の6割に嗅覚・味覚障害

2020年4月29日  Journal of the American Medical Association

イタリア・トレヴィーゾの医療機関で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の嗅覚障害・味覚障害を調査。軽症のため自宅療養が可能だった18歳以上の患者を対象に、鼻咽頭拭い液採取から5-6日後に電話調査を実施し、嗅覚・味覚障害の有病率と重症度などを聞いた。JAMA Pediatrics誌2020年4月22日号電子版Research Letterでの報告。 回答が得られた202例(71.4%)を解析対象とした。対象患者の年齢(中央値)は56歳、52.0%が女性だった。202例中130例(64.4%、95%CI 57.3-71.0)が嗅覚・味覚障害を報告した。鼻症状評価に用いるSNOT-22(Sino-Nasal Outcome Test)スコア(0:なし~5:きわめて重度)中央値は4点だった(5点:23.8%、3点、4点:いずれも13.4%、2点11.4%、1点:2.5%)。34.6%が鼻閉感を報告した。このほか、疲労感(68.3%)、乾性または湿性咳嗽(60.4%)、発熱(55.5%)が多く見られた。 嗅覚・味覚障害が現れた時期は、26.7%が他の症状が出現した後、22.8%が...