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統合失調症にD2受容体非結合薬、4週間で症状改善

2020年5月1日  New England Journal of Medicine

急性増悪期の統合失調症患者245例を対象に、ドーパミンD2受容体に作用しないがTAAR1および5-HT1A受容体にアゴニスト作用を示す向精神病薬SEP-363856の有効性および安全性を第II相無作為化プラセボ対照試験で検討した。 その結果、主要評価項目に規定した4週時の陽性・陰性症状評価尺度(PANSS、範囲30-210点で高値ほど精神病症状が重症)の総スコアのベースラインからの平均変化量はSEP-363856群-17.2点、プラセボ群-9.7点だった(最小二乗平均差-7.5点、95%CI -11.9--3.0、P=0.001)。SEP-363856群で発生した有害事象は傾眠および消化器症状で、心臓突然死が1例で発生した。錐体外路症状発生率および脂質、糖化ヘモグロビン、プロラクチン値の変化は両群同等だった。 ...