チクングニアウイルスVLPワクチンの安全性確認

ハイチ、ドミニカなどのチクングニアウイルス（CHIKV）流行地域の健常成人400例を対象に、ウイルス様粒子（VLP）を用いたワクチン（CHIKV-VLP）の安全性と忍容性を無作為化プラセボ対照二重盲検第II相試験で検討した。 その結果、CHIKV VLPワクチン28日間隔2回筋注の忍容性（局所および全身反応原性）は良好だった。ワクチン関連の可能性がある軽度ないし中等度の有害事象（自発的な情報源）は16件で、12件（75％）がワクチン群の8例、4件（25％）がプラセボ群の3例に発生した。ワクチン関連の可能性がある有害事象はいずれも臨床的後遺症なく回復した。最初の投与から8週間後の50%効果濃度（EC50）の幾何平均抗体価（GMT）はワクチン群で2005（95％CI 1680-2392）、プラセボ群で43（同32-58、P＜0.001）だった。免疫応答は接種後72週間にわたって持続した。 ...