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SARS-CoV-2は呼吸器より便検体の方が長期持続

2020年5月1日  British Medical Journal

中国・浙江省の医療機関に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者96例(軽症22例、重症74例)を対象に、流行初期4カ月間の感染者のウイルス量を後ろ向きコホート研究で評価した。 対象患者から呼吸器、便、血清、尿の検体計3497検体を採取し、便検体59%、血清検体41%からRNAが検出された。尿検体がSARS-CoV-2陽性だったのは1例のみだった。 ウイルス持続期間中央値は、便検体(22日、四分位範囲17-31日)の方が呼吸器検体(18日、13-29日、P=0.02)、血清検体(16日、11-21日、P<0.001)よりも有意に長く、重症患者の呼吸器検体(21日、14-30日)の方が軽症患者(14日、10-21日、P=0.04)よりも有意に長かった。呼吸器検体ウイルス量のピークは、軽度例では発症から2週目だったが、重度例では3週目もウイルス量が高値を維持した。ウイルス持続時間は、60歳以上の患者および男性患者の方が長かった。 ...