化学療法後の腹腔鏡下胃切除、開腹より転帰良好

日本国内で、術前補助化学療法後に胃切除を受けた局所進行胃がん患者49例を対象に、腹腔鏡下胃切除と開腹下胃切除の短期および長期転帰を後ろ向きコホート研究で比較した。 その結果、腹腔鏡群は開腹群と比べ、術中失血量が有意に少なく、入院期間が短かった。全体の合併症発現率は腹腔鏡群10％、開腹群24％（P＝0.277）だった。5年無病生存率（44.4％ vs. 53.3％、P＝0.382）と全生存率（46.9％ vs. 54.0％、P＝0.422）に有意な群間差は見られなかった。多変量解析で、手術手技（腹腔鏡 vs. 開腹）は5年無病生存率（P＝0.645）や全生存率（P＝0.489）の独立危険因子ではなかった。 ...