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悪性黒色腫の予後予測因子に潰瘍範囲

2020年5月8日  専門誌ピックアップ

潰瘍を伴う原発性皮膚悪性黒色腫患者477例を対象に、潰瘍の範囲が無再発生存率(RFS)および全生存率(OS)を予測するかを多施設試験で検討した。 その結果、RFS(P<0.0001)およびOS(P=0.0006)に関してBreslow thickness(BT)と潰瘍範囲に有意な相互作用が見られた。BT、年齢、腫瘍浸潤リンパ球、センチネルリンパ節転移の有無、遊糸分裂率で調整した解析で、BTが2mm以下の患者でRFS(潰瘍の範囲1mm増加当たりのハザード比 1.26、95%CI 1.08-1.48、P=0.0047)およびOS(同1.25、1.05-1.48、P=0.0120)に対する潰瘍範囲の有意な負の影響が見られたが、BTが2.01-4mmまたは4mm超の患者では潰瘍範囲の影響は見られなかった。 ...