WHO推奨の配合手指消毒剤はSARS-CoV-2不活化に有効(2020/5/12訂正)
世界保健機関(WHO)が推奨するオリジナル版と改良型の配合手指消毒剤による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化力を検討した結果、いずれもウイルスの不活化に有効であることが示された。 WHOの医療従事者向け手指衛生ガイドラインは、即効性と広範囲の殺菌能力、入手しやすさ、安全性に基づき、エタノールまたはイソプロパノールベースの配合手指消毒剤の使用を推奨している。過去の試験では欧州規格の有効性の要件を満たせなかったため、WHOはエタノール濃度を80%、イソプロパノール濃度を75%に上げ、かつグリセロール濃度を下げた改良型を作製した。これまでに、改良型の手指消毒剤は重症急性呼吸器症候群(SARS-CoV)および中東呼吸器症候群(MERS)のコロナウイルスを不活化させるとの報告がある。 この報告では、オリジナル版としてエタノール80%(vol/vol)ベースの製剤1(グリセロール1.45%、過酸化水素0.125%)とイソプロパノール75%(vol/vol)ベースの製剤2(同1.45%、0.125%)、改良型としてエタノール濃度80%(wt/wt)かつグリセロール濃度を0.725%...
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