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世界三大感染症の医療費、13年間で増加も各国の対応に差

2020年5月10日  Lancet

国連の持続可能な開発目標3(SDG3:すべての人に健康と福祉を)達成状況を優先領域(HIV/AIDS、結核、マラリア)への医療費支出から検討。1995-2017年の世界195の国と地域の医療費データを基に支出を推算した。 その結果、2015年のSDGs実行以降の世界の保健医療費は、2017年に7.9兆ドル(95%不確定区間7.8-8.0)に達し、2030年までに11.0兆ドル(同10.7-11.2)への増加が予想された。2017年のSDG3優先領域の医療費は、低-中所得国(135カ国)でのHIV/AIDS対策費202億ドルおよび結核対策費109億ドル、流行国(106カ国)でのマラリア対策費は51億ドルだった。この疾患特異的医療費も2015年以来増加していたが、全対象国で支出が増加しているわけではなく、目標達成に向けた進捗状況には差があった。 ...