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重症COVID-19に高用量クロロキンで死亡増

2020年5月9日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者に用いるクロロキン二リン酸塩の安全性と有効性を2通りの用量で検討。ブラジル・アマゾナス州マナウスの三次医療機関で、2020年3月23日から4月5日にかけて、重症COVID-19成人入院患者例を対象に、第IIb相群間平行二重盲検無作為化臨床試験を実施した。 患者を高用量クロロキン投与群(600mgを1日2回、10日間投与)と低用量クロロキン投与群(450mgを第1日に1日2回、1日1回を4日間)に無作為に割り付けた。参加者の臨床状態、臨床検査値、心電図結果を副次評価項目とした。第0日、第4日にウイルス性呼吸器分泌物のRNA検出を実施した。 試験には81例を組み入れた[高用量群41例(50.6%)、低用量群40例(49.4%)]。平均年齢は51.1±13.9歳、60例(75.3%)が男性だった。高用量群は低用量群と比較すると高齢患者(平均年齢54.7±13.7歳vs. 47.4±13.3歳)と心疾患がある患者(28例中5例vs. 0例)が多かった。低用量群の77.5%、高用量群の75.6%にウイルスRNAが検出された。第13日までの死...