非肥満NAFLD、肥満NAFLDより15年累積死亡率高い

1996-2016年の米国国民健康栄養調査（NHANES）データを用いて、肥満または非肥満の非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）有病率および死亡転帰を後ろ向き試験で検討した。 その結果、全体でのNAFLD有病率は32.3％で、うち22.7％が肥満、9.6％が非肥満だった。経時的な増加傾向は肥満NAFLDでのみ認められた。NAFLD患者の29.7％は非肥満で、うち13.6％は痩せだった。非肥満NAFLD有病率は、高齢者（65歳以上40.9％ vs. 65歳未満24.2％）、男性（男性34.0％ vs. 女性24.2％）、米国外出生のアジア人（39.8％ vs. 11.4％）が高く、黒人が低かった（黒人11.5％ vs. 黒人以外30-35％、P＜0.001）。15年累積全死亡率は、肥満NAFLD群（27.2％）や非NAFLD群（20.7％）よりも非肥満NAFLD群（51.7％）の方が高かった（P＜0.001）。 ...