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COVID-19院内死亡にACE阻害薬とARB使用の関連見られず

2020年5月10日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の転帰に、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が及ぼす影響を検討。アジア、欧州、北米の169施設のデータベースを用いて、2019年12月20日から2020年3月15日の間に入院し、3月28日時点でSurgical Outcomes Collaborativeレジストリに院内死亡または退院が記録されたCOVID-19患者の転帰を評価した。 解析時に退院状況が判明していたCOVID-19患者8910例のうち、515例(5.8%)が院内で死亡し、8395例が退院した。院内死亡リスク増加と独立の関連を認めた因子は、65歳超(死亡例10.0%、vs. 65歳未満4.9%、オッズ比1.93、95%CI 1.60-2.41)、冠動脈疾患(同10.2%、vs. 冠動脈疾患なし5.2%、2.70、2.08-3.51)、心不全(同15.3%、vs. 心不全なし5.6%、2.48、1.62-3.79)、不整脈(同11.5%、vs. 不整脈なし5.6%、1.95、1.33-2.86)、COPD(同14.2%、vs...