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低侵襲腎手術後のAKI予測スコアを開発

2020年5月13日  Surgical Endoscopy

低侵襲腎手術後の急性腎障害(AKI)を予測するリスクスコアリングシステムを開発。危険因子のスクリーニングに腹腔鏡下またはロボット支援腹腔鏡下による腎部分切除術または根治的腎摘除術を受けた患者1762例の医療記録を用いた。 スコアリングシステムに組み入れれた危険因子は、腎部分切除術では、除去された実質性腫瘤の大きさ(3cm超4cm以下1点、4cm超6cm以下3点、6cm超5点)、男性であること(2点)、糖尿病(1点)、温虚血時間25分以上(1点)、手術直後の好中球数12,000μL−1以上(1点)で、根治的腎摘除術では性別(男性10点、女性7点)だった。スコア0-4、5-6、7、8-9、10点で、急性腎障害の確率はそれぞれ、約10、20、40、60、80%となった。スコアリングシステムの予測精度は0.827(95%CI 0.789-0.865)だった。 ...