網膜剥離、修復後はうつ伏せ体位で網膜変位減（2020/5/15訂正）

中心窩に及ぶ裂孔原性網膜剥離を呈し硝子体切除術とガス注入術を受けた患者239例（60.8±9.8歳）を対象に、術後24時間のうつ伏せ体位（face-down positioning）と裂孔の位置に応じた体位（support-the-break positioning）による術後6カ月時の網膜変位（retinal displacement）への影響を前向き単盲検無作為化試験で比較検討した。 その結果、主要評価項目の網膜変位の発生率は、うつ伏せ群で42％、裂孔の位置に応じた体位群で56％（オッズ比1.77、95％CI 1.01-3.11、P＝0.04）で、変位の程度（degree of displacement）は後者の方が小さかった。両眼複視の発生率は裂孔の位置に応じた体位で7.6％、うつ伏せで1.5％だった（同5.3、1.3-24.6、P＝0.03）。 【訂正】2020年5月15日に以下を訂正しました。 本文中の「両眼複視の発生率はうつ伏せで7.6％、後者で1.5％だった」は、「両眼複視の発生率はうつ伏せで1.5％、裂孔の位置に応じた体位で7.6％だった」の誤りでした。お詫びして訂正...