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HELLP症候群で妊産婦と周産期死亡率増加

2020年5月14日  専門誌ピックアップ

カナダで単胎妊娠24週以降に生児出産または死産した女性107万8323例を対象に、HELLP症候群の発生率、危険因子、有害な出生転帰を集団ベースの後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、HELLP症候群2663例が確認され、発生率は単胎分娩1000件当たり2.5件だった。35歳以上、地方在住、未産婦、経産回数4回以上などが危険因子として特定された。HELLP症候群ではない女性に比べ、HELLP症候群の女性は死亡率が10倍高く(95%CI 1.6-84.3)、子癇などの重度母体罹病率(単胎分娩1000件当たり9.6 vs. 121.7、調整オッズ比12.5、95%CI 11.1-14.1)、周産期死亡率(同4.3 vs. 21.0、4.5、3.5-5.9)、周産期死亡/重度の新生児罹病率(同21.2 vs. 202.4、10.7、9.7-11.8)が高かった。 ...