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成人期気分障害の遺伝的要因、小児期の精神病理特性と関連

2020年5月14日  JAMA Psychiatry

英国やオランダなど5カ国で観察中の小児出生コホート7件のデータ(6-17歳、4万2998人)を基に、成人期の気分障害の遺伝的リスクが小児期の精神障害とも関連があるかをメタ解析で検討した。 その結果、成人期の大うつ病、神経症的傾向、BMIおよび不眠症の多遺伝子スコア(PGS)に小児期の精神病理学的特性と正の相関が見られたが(βの推定範囲0.023-0.042、95%CI 0.017-0.049)、主観的幸福感および学歴のPGSは逆相関が見られた(同-0.026--0.046、-0.020--0.057)。例外に学歴のPGSと注意欠陥・多動性障害(ADHD)の関連があり、内在化問題行動(Δβ 0.0561、Δ95%CI 0.0318-0.0804、ΔSE 0.0124)や社会的問題行動(同0.0528、0.0282-0.0775、0.0126)との関連性よりも強かった。 ...