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認知症の簡易検査、軽度認知障害の識別精度は低い

2020年5月15日  Annals of Internal Medicine

認知障害が疑われる高齢者に用いる簡易認知検査の臨床的アルツハイマー型認知症(CATD)識別能を観察研究57件の系統的レビューで検討した。 その結果、CATD患者を認知正常者と識別する感度および特異度は多くの認知検査で高く、時計描画テストで感度0.79、特異度0.88(研究8件)、ミニメンタルステート検査で0.88、0.94(同7件)、モントリオール認知評価検査で0.94、0.94(同2件)、Brief Alzheimer Screen で0.92、0.97(同1件)、記憶検査の「リスト遅延想起」で0.89、0.94(同5件)、言語検査の「カテゴリー流暢性」で0.92、0.89(同9件)だった。軽度CATDと認知正常およびCATDと軽度認知障害(MCI)の識別能は低かった。検査の有害性を報告した研究はなかった。 ...