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アルツハイマー病診断バイオマーカー検査、併用で精度向上の可能性

2020年5月15日  Annals of Internal Medicine

認知症の高齢者でアルツハイマー病を診断するバイオマーカー検査を評価した研究を対象に、系統的レビューで検査の精度を検討。脳画像検査の研究15件と脳脊髄液検査の研究9件を解析に組み入れた。 その結果、感度および特異度の中央値は、アミロイドPET検査0.91と0.92、フッ素-18標識フルオロデオキシグルコース(18F-FDG)PET検査0.89と0.74、単光子放射型CT 0.64と0.83、MRI上での内側側頭葉萎縮0.91と0.89だった。脳脊髄液バイオマーカーのβ-アミロイド42(Aβ42)、リン酸化タウ蛋白(p-tau)、総タウ蛋白(t-tau)、Aβ42/p-tau比、t-tau/Aβ42比は、感度(範囲0.62-0.83)および特異度(範囲0.53-0.69)が中程度だった。個別研究で、アミロイドPET検査、18F-FDG PET検査、CSF検査の組み合わせで臨床評価の精度が向上し得ることが示唆された。 ...