SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬より腎イベントリスク低い

ナトリウム・グルコース共輸送体2（SGLT2）阻害薬の新規使用者2万9887人と57項目の傾向スコアでマッチさせた対照薬ジペプチジルペプチダーゼ4（DPP-4）阻害薬の新規使用者2万9887人を対象に、SGLT2阻害薬の重篤な腎イベントに対する抑制効果をコホート研究で検討した。 平均追跡期間1.7年で、SGLT2阻害薬群はDPP-4阻害薬群に比べて、主要評価項目である重篤な腎イベント（腎代替療法、腎性の原因による死亡、腎イベントでの入院の複合）のリスクが低かった（1000人年当たり2.6イベント vs. 6.2イベント、ハザード比0.42、95％CI 0.34-0.53、絶対差1000人年当たり－3.6イベント、95％CI －4.4-－2.8）。各腎イベントハザード比は、腎代替療法0.32（95％CI 0.22-0.47）、腎イベントでの入院0.41（同0.32-0.52）、腎性の原因による死亡0.77（同0.26-2.23）だった。 ...