1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. HPV陽性中咽頭がん、AJCC-8病期で調整後も喫煙が予後不良因子

HPV陽性中咽頭がん、AJCC-8病期で調整後も喫煙が予後不良因子

2020年5月15日  The Laryngoscope

ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性中咽頭扁平上皮がん(OPSCC)患者317例を対象に、喫煙が予後に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。カプラン・マイヤー法で、喫煙状態による5年全生存率と、喫煙状態に対がん米国合同委員会第8版(AJCC-8)病期分類を組み合わせによる5年生存率とを比較した。 10箱年以上の喫煙者は、10箱年未満の喫煙者と比べ5年全生存率が不良だった(82.3%、95%CI 76.0-89.1 vs. 93.6%、95%CI 89.7-97.8)。AJCC-8臨床病期分類で層別化すると、10箱年未満の喫煙者の5年全生存率が有意に優れていたのは病期Iでのみだった(98.7%、96.3-100.0 vs. 84.8%、76.4-94.1)。多変量解析でAJCC-8臨床および病理病期を調整すると、10箱年以上の喫煙は死亡ハザード増加と関連が見られた(各ハザード比2.52、1.16-5.46、5.21、1.47-18.5)。 ...