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COVID-19にヒドロキシクロロキン+AZM、死亡に有意差なし

2020年5月15日  Journal of the American Medical Association

米ニューヨーク州で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に用いる抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンと抗菌薬アジスロマイシン(AZM)の院内死亡抑制効果を後ろ向きコホート研究で検討。 対象は、医療機関25施設から無作為に抽出したCOVID-19入院患者1438例(ニューヨーク都市圏全入院例の88.2%)。2020年3月15日から同月28日までの間に24時間以上入院した患者を適格とした。最終追跡日は4月24日だった。 1438例の年齢中央値は63歳、59.7%が男性だった。ヒドロキシクロロキン単独投与群、AZM単独投与群および両剤併用投与群は、両剤非投与群よりも糖尿病があり、呼吸数22回/分超、胸部画像の異常所見、酸素飽和度90%未満、AST 40U/L超を呈する患者の割合が高かった。 院内死亡率は全体で20.3%、併用群25.7%、ヒドロキシクロロキン単独群19.9%、AZM単独群10.0%、非投与群12.7%だった。調整Cox比例ハザードモデルで、両剤非投与群と比較した院内死亡リスクは、併用群で1.35倍(95%CI 0.76-2.40)、ヒドロキシクロロキン単独群で1.08倍...