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症状負荷高い高齢SCHにレボチロキシンは無効

2020年5月16日  Annals of Internal Medicine

65歳以上の潜在性甲状腺機能低下症患者638例を対象に、治療前の症状負荷が高い患者でのレボチロキシンによる症状改善効果を無作為化プラセボ対照試験(TRUST試験)の二次解析で検討。甲状腺機能低下症状スコア30点超、または疲労スコア40点超を症状の負担が高いと定義した(各スコアの範囲は0-100点で、スコア高値ほど症状が多いことを示す)。 その結果、レボチロキシン群とプラセボ群の1年時症状スコア改善度は同等で、調整群間差は-2.0(95%CI -5.5-1.5、P=0.27)だった。疲労スコア改善度もほぼ同じで、調整群間差は0.0(同-4.1-4.0、P=0.99)だった。ベースラインの症状スコアまたは疲労スコアが、レボチロキシンとプラセボの効果の差に影響することはなかった(交互作用のP=0.20、0.82)。 ...