新興感染症下の医療者ストレス軽減に物心両面の支援が必要

新興ウイルス感染症流行下の医療従事者の精神面に及ぼす影響とストレス管理法を検討するため、論文59編［重症急性呼吸器症候群（SARS）37編、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）8編、中東呼吸器症候群（MERS）7編、エボラウイルス病と新型インフルエンザA（H1N1）各3編、鳥インフルエンザA（H7N9）1編］の迅速レビューとメタ解析を実施した。 その結果、新興ウイルス感染症患者への曝露高リスクの医療従事者は低リスクの対照に比べて、急性・心的外傷後ストレス（オッズ比1.71、95％CI 1.28-2.29）と精神的苦痛（同1.74、1.50-2.03）の度合がいずれも高かった。明瞭なコミュニケーション、十分な個人防護具の供給、十分な休養、実践的および精神的両面での支援に罹患率低下と関連が見られた。 ...