円錐角膜に用いるIOL用度数計算式9種を比較

円錐角膜患者147例147眼を対象に、眼内レンズ（IOL）度数決定計算式（Holladay 2式およびKane式）の精度を後ろ向き症例集積研究で検討。IOL度数決定計算式（Barrett Universal 2、Haigis、Hoffer Q、Holladay 1、Holladay 2、Kane、SRK/T）と比較した。 その結果、屈折度数の平均絶対予測誤差（MAE）は円錐角膜補正Kane式が0.81Dと最も低く、次いでSRK/T式1.00D、Barrett Universal 2式1.03D、補正なしKane式1.05D、Holladay 1式1.18D、補正なしHolladay 2式1.19D、Haigis式1.22D、Hoffer Q式1.30D、補正Holladay 2式1.32Dだった。補正Kane式は他のどの計算式よりもMAEが統計的有意に低かった（P＜0.01）。バイオメトリーでの最急勾配角膜度数が53D超の患者での既存計算式7種の遠位性平均予測誤差の範囲は1.72D-3.02Dだった。 ...