1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 食道切除後の化学療法開始時期、生存率への影響見られず

食道切除後の化学療法開始時期、生存率への影響見られず

2020年5月18日  専門誌ピックアップ

National Cancer Database(NCDB)に登録された食道切除後に補助化学療法(AC)を実施したpT1-4aNxM0食道がん患者1634例を対象に、補助化学療法開始時期が生存率に及ぼす影響を検討。補助化学療法開始までの期間に基づき患者を4群に層別化して比較した(中央値59日、四分位範囲45-78日)。 その結果、5年生存率に有意な群間差は見られなかった(P=0.86)。生存期間中央値は補助化学療法開始が術後45日以内群で29カ月、それ以外の群で28カ月だった。多変量解析で、45日以降の補助化学療法開始遅延が生存率低下と関連を示せず、補助化学療法までの期間を連続変数とした解析でも結果はほぼ同じだった(ハザード比1.0、95%CI 1.0-1.0)。 ...