経頭蓋超音波ドプラ法(TCD)による同側中大脳動脈(MCA)モニタリングを用いた経頸動脈血行再建術(TCAR)を施行した頸動脈狭窄症患者11例を対象に、TCAR施行中の脳血行動態および塞栓発生パターンを単施設後ろ向き試験で検討した。 その結果、MCAの血流速度はベースラインの50.5±16.4cm/秒から血流翻転開始時に19.1±18.4cm/秒へと有意に低下した(P=0.02)。順行性血流の再開後、塞栓イベント数がベースラインから有意に増加し(P=0.003)、血流翻転中(during flow reversal)は患者2例に塞栓イベントが認められた。 ...
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