COVID-19に抗ウイルス薬3剤併用、単剤より回復早い

香港医療機関6施設で、軽症ないし中等症新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の入院患者127例を対象に、3剤併用抗ウイルス療法（インターフェロンβ-1b、ロピナビル・リトナビル、リバビリン）の有効性と安全性を第II相非盲検無作為化臨床試験で検討した。 対象患者を被験薬群（ロピナビル400mg・リトナビル100mgとリバビリン400mgを12時間ごと、インターフェロンβ-1b 800万IUを隔日計3回を14日間投与）と対照薬群（ロピナビル400mg・リトナビル100mgを12時間ごと14日間投与）に2対1の割合で無作為化に割り付けた。 その結果、主要評価項目に規定した試験開始から鼻咽頭ぬぐい液陰性化までの時間中央値は、3剤併用群（7日、IQR 5-11）の方が対照群（12日、8-15）よりも有意に短かった（ハザード比4.37、P＝0.0010）。有害事象に悪心と下痢があったが、いずれも自然消失し、群間差はなかった。試験期間中の死亡例はなかった。 ...