橈骨遠位端骨折の手術、非手術より中期的転帰良好

橈骨遠位端骨折成人患者を対象とした手術治療（内固定術、創外固定術）と非手術治療（ギプス固定、副子固定、装具固定）の機能、臨床および放射線学的転帰を試験23件（計656例を対象とした無作為化試験8件と計1598例を対象とした観察研究15件）の系統的レビューとメタ解析で比較した。 変量効果モデルを用いた効果推定値の統合で、手術治療は非手術治療に比べて中期的（1年以下）な患者立脚型機能評価質問表（DASH）スコアを有意に改善することが示された（平均差－5.22、95％CI －8.87-－1.57、P＝0.005、I2＝84％）。合併症率に差はなかった（リスク比1.03、95％CI 0.69-1.55、P＝0.87、I2＝62％）。手術治療後の握力の有意な改善がキログラム（平均差2.73、95％CI 0.15-5.32、P＝0.04、I2＝79％）と健側の割合（平均差8.21、2.26-14.15、P＝0.007、I2＝76％）で示された。 ...