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精神疾患があると将来の身体疾患発症リスク増加

2020年5月21日  New England Journal of Medicine

デンマークの全国レジストリに登録された1900-2015年出生の約590万人(追跡期間計8390万人年)を対象に、精神疾患と将来の身体疾患発症リスクの関連を検討(COMO-GMC試験)。精神疾患有病率は11.8%だった。 コックス回帰モデルで解析した結果、精神疾患と身体疾患のペア90組のうち76組で、特定の精神疾患がある方が後の身体疾患発症リスクが高かった。精神疾患と身体疾患の関連による調整後のハザード比中央値は1.37で、器質性精神障害とがんのペアが0.82(95%CI 0.80-0.84)と最も低く、摂食障害と泌尿生殖器疾患のペアが3.62(同3.11-4.22)と最も高かった。身体疾患リスクは精神疾患診断後の期間により変動し、診断後15年以内の絶対リスクの範囲は、発達障害患者の泌尿生殖器疾患0.6%から器質性精神障害患者の循環器疾患54.1%と幅があった。 ...