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eGFR低値高齢者のDOAC、VKAより心血管イベント少ない

2020年5月21日  専門誌ピックアップ

カナダ・オンタリオ州で66歳以上の高齢者を対象に、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)とビタミンK拮抗薬(VKA)による心血管イベントおよび死亡の予防効果と推算糸球体濾過量(eGFR)との関連を人口ベースの後ろ向きコホート研究で検討。高次元傾向スコアマッチング法で、DOAC使用者2万7552例をVKA使用者2万7552例とマッチさせた。 その結果、DOAC使用者はVKA使用者よりも、主要複合評価項目に規定した心血管イベントまたは死亡のリスク(ハザード比0.82、95%CI 0.75-0.90)と出血リスク(同0.73、0.58-0.91)が有意に低かった。eGFRは抗凝固薬のクラスと主要複合評価項目の関連と交互作用があり(P<0.02)、ハザード比はeGFRが60mL/分/1.73m2以上で1.01(95%CI 0.92-1.12)、30-59mL/分/1.73m2で0.83(同0.75-0.93)、30mL/分/1.73m2未満で0.75(同0.51-1.10)だった。 ...