無症候性MIの有害転帰は症候性MIと同等

心電図検査（ECG）や心臓磁気共鳴画像法（CMR）で検出した無症候性心筋梗塞（UMI）の予後を前向きコホート研究30件（患者計25万3425例、追跡期間162万1920人年）の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、ECGで検出したUMI（UMI-ECG）が、心筋梗塞なしに比べ、全死亡（ハザード比1.50、95％CI 1.30-1.73）、心血管死（同2.33、1.66-3.27）、主要有害心イベント（同1.61、1.38- 1.89）のリスク増加との関連が見られた。CMRで検出したUMI（UMI-CMR）も全死亡（同3.21、1.43-7.23）、心血管死（同10.79、4.09-28.42）、主要有害心イベント（同3.23、2.10-4.95）リスク増加との関連が見られた。心筋梗塞なしと比較した1000人年当たり絶対リスク差は、UMI-ECGで全死亡7.50（同4.50-10.95）、心血管死で11.04（同5.48-18.84）、主要有害心イベント27.45（同17.1-40.05）だった。UMI-CMR群でそれぞれ32.49（同6.32-91.58）、37.2（同...