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緊急手術のVTEリスクは待機手術より高い

2020年5月22日  JAMA Surgery

2005-2016年に一般外科手術(胆嚢切除、腹壁ヘルニア修復、結腸部分切除)を受けた平均55.3歳の患者60万4537例を対象に、緊急症例は静脈血栓塞栓症(VTE)リスクが高いという仮説を後ろ向きコホート研究で検討した。米国外科医療品質向上プログラムに登録された その結果、主要評価項目に規定した30日以内のVTE発生率は緊急手術群1.9%、待機的手術群0.8%で、差は統計的に有意だった。手術の侵襲性が高いほどVTEリスクが上昇し(胆嚢切除で0.5%、腹壁ヘルニア修復で0.8%、結腸部分切除で2.4%、P<0.001)、多変量解析では緊急手術とVTEに独立の関連が見られた(オッズ比1.70、95%CI 1.61-1.79)。 ...