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COVID-19流行下で川崎病の有病率30倍に

2020年5月22日  Lancet

イタリア・ロンバルディア州ベルガモ県の単一施設で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行中に見られる川崎病様疾患の有病率と特徴を検討。過去5年間に川崎病の診断を受けた患者をCOVID-19大流行前後(それぞれグループ1と2)で分けて比較した。 グループの内訳は、(1)グループ1=2015年1月1日から2月17日までに診断を受けた19例(男児7例、女児12例、平均年齢3±2.5歳)、(2)グループ2=2020年2月18日から4月20日までに診断を受けた10例(男児7例、女児3例、平均年齢7.5±3.5歳)。グループ2のうち8例がIgGまたはIgM陽性だった。グループ1とグループ2は、疾患有病率(1カ月当たり0.3例vs. 10例)、平均年齢(3.0歳 vs. 7.5歳)、心臓病併発(19例中2例vs. 10例中6例)、川崎病ショック症候群(19例中0例vs. 10例中5例)、マクロファージ活性化症候群(19例中0例vs. 10例中5例)、ステロイド補助療法の必要性(19例中3例vs. 10例中8例)に差があった(いずれもP<0.01)。 ...