術後VTE予防の弾性ストッキング併用に薬物単独が非劣性

待機的手術を施行した静脈性血栓塞栓症（VTE）中リスクまたは高リスク患者1905例を対象に、低分子量ヘパリン（LMWH）を用いたVTE予防治療と併用する段階的弾性ストッキングの有用性を無作為化非劣性試験で検討した（GAPS試験）。 intention-to-treat解析（対象1858例）の結果、主要評価項目（術後90日以内の下肢深部静脈血栓症と肺塞栓症）発生率はLMWH単独群1.7％（937例中16例）、LMWH＋弾性ストッキング併用群1.4％（921例中13例）だった。リスク差は0.30％（95％CI －0.65-1.26）で、95％信頼区間（CI）が非劣性マージン3.5％を下回ったため（非劣性のP＜0.001）、LMWH単独のLMWH＋弾性ストッキング併用に対する非劣性が示された。 ...