膝OA患者の膝痛が生体力学を応用した靴で改善

平均65.2歳の症候性変形性膝関節症患者220例を対象に、生体力学を応用した靴を用いた治療法（APOS療法）による膝痛軽減効果を無作為化試験で検討（BIOTOK試験）。表底に個別調整可能な凸型ポッド（external convex pods）のついた試験用の靴を調整不能ポッド付きの靴（対照）と比較した。主要評価項目は、変形性関節症の評価指標Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index（WOMAC）の標準化疼痛サブスコアで評価した24週時の膝痛とした。 その結果、疼痛サブスコア平均値は生体力学応用靴群で4.3から1.3へ、対照群で4.0から2.6へ改善した（群間差－1.3、95％CI -1.8－-0.9、P＜0.001）。生体力学応用靴群の2.7％と対照群の8.3％に重篤な有害事象が見られたが、治療関連のものはなかった。 ...