スタチンへのエボロクマブ上乗せ、認知機能に影響見られず

FOURIER試験に参加したスタチン治療中のアテローム動脈硬化性心血管疾患患者2万2655例を対象に、エボロクマブを併用した患者の認知機能への影響を検討した。追跡期間中央値は2.2年で、患者はEveryday Cognition（ECog）尺度の記憶および実行機能ドメインに関する23項目の調査票に回答した。 その結果、試験終了時にベースラインからECogスコア2点以上の認知機能低下を報告した患者の割合はプラセボ群3.6％、エボロクマブ群3.7％（P＝0.62）、サブドメインの「記憶」では5.8％、6.0％、「全実行機能」では3.6％、3.7％で、いずれも両群同等だった。総認知機能低下スコアが低下した患者の割合は低比重リポ蛋白コレステロール値の20mg/dL未満達成群（2338例）3.8％、100mg/dL以上群（3613例）4.5％と両群同等だった（P＝0.57）。 ...