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COVID-19、非侵襲的換気+腹臥位で酸素化改善

2020年5月26日  専門誌ピックアップ

イタリアで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に用いる非侵襲的換気療法(NIV)と腹臥位の併用効果を横断研究で検討。軽症ないし中等症の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を呈したCOVID-19患者62例を対象に、NIVを実施。NIVの効果が見られない場合は腹臥位にし、開始から1時間以内に改善が見られた場合には継続した。 NIV実施前、実施中(開始から60分間)、NIV終了から60分後で、酸素飽和度(SpO2)、P/F比(PaO2/FiO2)、呼吸数、数値評価尺度を用いた患者の快適度(0-10点の範囲で、高値ほど快適を示す)による呼吸器パラメータを評価。治療開始から14日間追跡した。 一般病棟に入院し、腹臥位でのNIV療法を実施したCOVID-19患者15例を特定した(平均年齢59歳、13例が男性)。ベースラインと比べて、全例で腹臥位療法中および腹臥位療法後の呼吸数が低下し(いずれもP<0.001)、腹臥位療法中のSpO2、P/F比が改善した(いずれもP<0.001)。12例(80%)で腹臥位療法後のSpO2、P/F比が改善したが、2例(13.3%)で不変、1例(6.7%)で悪化...