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生涯の認知予備能が高いとMCIと認知症進行リスク減

2020年5月27日  専門誌ピックアップ

生涯の認知予備能(CR)と軽度認知障害(MCI)リスクおよび認知症への進行リスクとの関連をコホート研究で検討。追跡期間中央値5.16年の地域住民コホート(平均年齢79歳)に登録された認知正常者1182例およびMCI患者420例を対象とした。追跡期間中央値は5.16年で、611例が死亡し、剖検を実施した。 その結果、教育、若齢期から高齢期までの認知的活動および社会的活動などの認知予備能指標の最低三分位群に対する最高三分位群の多変量調整ハザード比は、認知正常者のMCIで0.72(95%CI 0.58-0.90)、MCI患者の認知症進行で0.66(同0.45-0.97)だった。脳の病理所見が見られるMCI患者の解析で、認知予備能指標の最低三分位群に比べ最高三分位群の認知症発症率は約50%低かった。 ...