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ヒドロキシクロロキンのSARS-CoV-2陰転化率、標準治療と差なし

2020年5月27日  British Medical Journal

中国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)指定医療機関16施設で、COVID-19成人患者に用いるヒドロキシクロロキン+標準治療の有効性および安全性を多施設共同非盲検無作為化試験で検討。参加者150例(ヒドロキシクロロキン+標準治療群75例と標準治療単独群75例)をintention-to-treat解析の対象とした。ヒドロキシクロロキンは、負荷投与として1日1200mgを3日間投与した後、維持投与量として1日800mgを軽症ないし中等症例に2週間、重症例に3週間投与した。主要評価項目は、intention-to-treatの原理に基づき解析した28日時点までの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陰転化率とした。 150例のうち、148例が軽症ないし中等症、2例が重症だった。発症から無作為化までの期間中央値は16.6日だった。計109例(73%、標準治療+ヒドロキシクロロキン53例および標準治療単独群56例)に28日時までのウイルス陰転化が見られた。標準治療+ヒドロキシクロロキン群の28日時までのウイルス陰転化率は85.4%(95%CI 73.8-93.8)で、標準治療...