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ネイルケア製品による接触皮膚炎増加の懸念

2020年5月28日  専門誌ピックアップ

2001-16年の北米接触皮膚炎共同研究班のデータを用いて、ネイルケア製品に関連する接触皮膚炎の発生状況を後ろ向き解析で検討。アレルギーパッチテストを実施した3万8775例を解析対象とした。 その結果、746例にパッチテスト反応陽性、14例に刺激性接触皮膚炎、9例にそのいずれもが確認され、接触皮膚炎発生率は2.0%だった。主な発生部位は顔(43.0%)、手(27.6%)で、アレルゲンはメタクリル酸2-ヒドロキシエチルが56.6%と最も多く、次いでメタクリル酸メチル27.8%、アクリル酸エチル25.2%だった。解析期間中にメタクリル酸2-ヒドロキシエチルおよびアクリル酸エチルによるアレルギー発生率は有意に増加したが(P=0.0069、0.0024)、トシルアミドによるアレルギーは有意に低下した(P<0.0001)。 ...