切除不能HCCへのアテゾリズマブ＋ベバシズマブがソラフェニブ上回る

全身療法歴のない切除不能な肝細胞がん（HCC）患者を対象に、アテゾリズマブとベバシズマブ併用療法の有効性および安全性を国際共同非盲検第III相試験でソラフェニブと比較。主要評価項目はintention-to-treat集団（アテゾリズマブ＋ベバシズマブ群336例、ソラフェニブ群165例）の全生存と無増悪生存とした。 その結果、12カ月全生存率はアテゾリズマブ＋ベバシズマブ群67.2％、ソラフェニブ群54.6％、無増悪生存期間中央値はそれぞれ6.8カ月、4.3カ月だった（病勢進行または死亡のハザード比0.59、95％CI 0.47-0.76、P＜0.001）。アテゾリズマブ＋ベバシズマブ群56.5％、ソラフェニブ群55.1％にグレード3または4の有害事象が発生し、アテゾリズマブ＋ベバシズマブ群の15.2％にグレード3または4の高血圧が見られた。 ...