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COVID-19患者の約4割がAKI発症 NY都市圏

2020年5月29日  専門誌ピックアップ

米国ニューヨーク都市圏の医療機関13施設で2020年3月1日から4月5日の間に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者5449例を対象に、急性腎障害(AKI)の発症状況、危険因子および転帰を医療記録レビューで検討した。 その結果、AKI発症率は36.6%だった。AKIは主に呼吸器不全例に見られ、発症率は機械的換気実施例89.7%、非実施例21.7%だった。機械的換気を実施したAKI患者の52.2%は、挿管後24時間以内にAKIを発症した。腎代替療法を要した患者の割合は14.3%で、そのうち96.8%に機械的換気を実施していた。AKIの危険因子は高齢、糖尿病、心血管疾患、黒人、高血圧、機械的換気および昇圧薬の必要性だった。AKI発症例の35%が死亡、26%が退院、39%が入院を継続していた。 ...