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RAAS阻害薬服用でCOVID-19入院リスク上昇せず

2020年5月29日  Lancet

スペイン・マドリードの7施設で、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害薬の服用と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院リスクの関連を検討。2020年3月1日から24日の間に入院した18歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者1139例(症例)、および年齢や性別などでマッチさせた1万1390例(対照)を対象とした。 症例(39.0%が女性、平均年齢69.1±15.4歳)は、対照よりも心血管疾患の基礎疾患有病率(オッズ比1.98、95%CI 1.62-2.41)と危険因子(同1.46、1.23-1.73)が有意に高かった。他の降圧薬服用者と比較して、RAAS阻害薬の服用者の入院を要するCOVID-19の調整オッズ比が0.94(95%CI 0.77-1.15)だった。アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(調整オッズ比0.80、95%CI 0.64-1.00)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(同1.10、0.88-1.37)いずれでもリスク上昇は見られなかった。RAAS阻害薬服用と入院を要するCOVID-19の間の調整オッズ比は性別、年齢お...