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レムデシビルでCOVID-19患者の回復早まる 予備的解析結果

2020年5月27日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による下気道病変のため入院した成人患者1063例を対象に、レムデシビル静注の有効性を国際共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で評価(ACTT-1試験)。 患者をレムデシビル(1日目に初回負荷用量200mg、その後は1日100mgを最長9日間)投与するグループとプラセボ最長10日間を投与するグループに、1対1の割合で無作為に割り付けた。主要転帰は回復までの時間(退院または感染制御のみを目的とした入院と定義)とし、29日間追跡した。 その結果、回復までの時間がレムデシビル群で短縮したことが中間解析で認められたため、データ安全性監視委員会が早期の盲検解除を推奨した。予備結果では、回復までの時間中央値はレムデシビル群11日、プラセボ群15日だった(回復率比1.32、P<0.001)。14日目までの死亡率のカプラン・マイヤー推定値は、レムデシビル群 7.1%、プラセボ群11.9%だった(死亡のハザード比0.70)。レムデシビル群21.1%、プラセボ群27.0%に重篤な有害事象が報告された。 ...