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COVID-19重篤例の院内死亡関連因子 米NY

2020年5月28日  Lancet

米国ニューヨーク市で、急性低酸素呼吸不全を来した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重篤患者の臨床経過と転帰を検討。2020年3月2日から4月1日の間に、18歳以上のCOVID-19患者1150例がコロンビア大学付属ニューヨーク・プレスビテリアン病院2施設に入院し、そのうち257例(22%)が重篤だった。 重篤例の年齢中央値は62歳、67%が男性、82%に1つ以上の慢性疾患があり、最も多かったのは高血圧(63%)と糖尿病(36%)、46%が肥満だった。4月28日時点で、29%が死亡し、37%が入院中。79%に18日間(中央値)の非侵襲的換気、66%に昇圧薬投与、31%に腎代替療法を実施した。院内悪化までの期間中央値は3日だった。他変数Coxモデルでは、高齢[10歳増加ごとの調整ハザード比(aHR)1.31、95%CI 1.09-1.57]、慢性心疾患(aHR 1.76、1.08-2.86)、慢性呼吸器疾患(aHR 2.94、1.48-5.84)、IL-6濃度高値(十分位数増加当たりのaHR 1.11、1.02-1.20)、Dダイマー濃度高値(同1.10、1.01-1.19)に...