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レムデシビル5日間投与、10日間投与と効果同等

2020年5月30日  New England Journal of Medicine

室内気吸入時酸素飽和度94%以下で肺炎の画像所見がある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者397例を対象に、レムデシビル5日間投与と10日間投与の効果を第III相非盲検無作為化試験で比較した。 患者をレムデシビル5日間投与群(200例)と10日間投与群(197例)に1対1の割合で無作為に割り付けた(両群とも1日目にレムデシビル200mg、その後1日1回100mgを投与)。主要評価項目は、7段階の順序尺度で評価した14日時の臨床状態とした。 治療期間中央値は、5日間群で5日(IQR 5-5)、10日間群で9日間(IQR 5-10)だった。試験開始時、10日間群に割り付けた患者の臨床状態は5日間群に割り付けた患者よりも不良だった(P=0.02)。14日時までに、5日間群の64%、10日間群の54%に、臨床状態の順序尺度が2ポイント以上改善した。試験開始時の臨床状態で調整後、14日時の臨床状態の分布は、10日間群と5日間群でほぼ同じだった(P=0.14)。最も多かった有害事象は嘔気(9%)、呼吸不全悪化(8%)、ALT値上昇(7%)、便秘(7%)だった。 ...